猫柳たみこ・わたしと手仕事。

プロフィールをご覧いただきありがとうございます。

てしごと・はじめのいっぽでは、

  • 自然素材を材料に
  • できるだけ手を使って
  • 子どもから大人までみんなで楽しめる
  • かんたんな手仕事
  • なので、不器用さんには特にオススメ

そんな手仕事をメインに、あなたのハンドメイドの「はじめのいっぽ」のきっかけになるようなレシピやワークショップなどをご紹介します。

糸つむぎからはじめる編み物や木工、折り紙などジャンルは幅広く、難易度もさまざま。

ピンと来たものから、やってみてくださいね。

もくじ

かんたんなプロフィール

  • 40代半ば、夫+3児の5人家族。
  • 子どもは大学生娘、高校生息子、中学生娘。
  • 横浜在住歴 約20年
  • 元・不器用&超めんどくさがり
  • そのくせ手仕事講師歴15年
  • 現在は会社員

手仕事との出会い

子どものころは……

家で何かをちょっと作ったりするのは好きでした。

おおたかてるみさんのフェルトマスコットとか……

でも、仕上がりが本のようにはならなくて、

お友達の誕生日プレゼントにあげよう!と思って意気込んで作り始めたものの

やっぱり「あげるにはちょっと」な、子供心にも残念な仕上がりだったのを

覚えています。

たみこ

今思えば、そのときの私にとって難しすぎただけなのよね……

猫先生

適齢期ってあるよね……

学生時代の家庭科も得意ではありませんでした。

ミシンがとにかく苦手。私にとってはスピーディーすぎてついていけませんでした。

布を買いに行ったら「結構高い」とびっくりしてしまい、

予算内で無理やり選んだから、柄も気に入ってなくて……

選び方を分かってないから生地が硬すぎて、型紙がダサくて、うまくできないし、なんか出来上がりも好きになれないし。

たみこ

このあたりで「私は不器用」って、思い込んでしまったかな。

おとなになって……

「私は不器用」という思い込みを持ちながら

大学生を経て社会人になって、

効率的であること、実績を出すこと、結果がすべて……

そんな価値観が優勢の世の中で

「自分で作る」ことなど、「時間も材料費もかかる非効率なもの」というイメージが。

買った方が安いし速い。それこそが正義。

そんな風に思っていました。

たみこ

「だって好きだから」「おもしろそうだから」だけでやってみても、よかったのにね。

猫先生

「得意なことを伸ばそう」っていうコトバを、
「好きなことでも苦手なことはやるべきでない」って思いこんじゃう人、少なくないみたい……。

「作った方が早い」体験

二十代半ばで一人目の出産。

その子が、食物アレルギーだと気づいたのは、生後7か月のこと。

直前まで会社勤めをしていて、出産・産後生活に入った私は

子育てにおいても「効率・時短こそ正義」脳でした。

でも、食物アレルギーと診断されたその日、

医師は私とオットにこういいました

「アレルゲンとなる食品を完全に除去してください」。

ベビーフードやデパ地下が大好きだった私のショックと言ったら……

たみこ

超めんどくさがりで、「食」にまったく無頓着な母親だったからね……

そこから毎日、買う食品の原材料表示をすべて読んで確認して、

アレルゲン物質の入っていない品物を探して回り……

そんな私を見て友人が、「自分で作ってみたら?」とレシピを教えてくれました。

しぶしぶやってみると……この方が簡単で美味しい……!

手作りなんて手間と時間がかかるだけ……というのも確かにそうですが、

その時の私にとっては

「原材料表示を読むよりめんどくさくない!」

猫先生

「どっちがめんどくさくないか」がポイントなのね💦

自分で作れば、何が入っているか分かっている。

自分の手って、すごいんだと感動し、

自分の手に「確かさ」があるのだと感じました。

たみこ

食事を全部手作りするようになって、
「何もなければ作ればいいや」って思えて、
逆に子育てがどんどんラクになったのよね……

手仕事系の幼稚園に入って

幼児期は手足をたくさん動かすことを大切にしている幼稚園に

子どもが入園しました。

シュタイナー教育というドイツの教育法を実践する幼稚園です。

そこでは、希望する人は「手仕事」を学ぶことができました。

子どものおもちゃや、暮らしに役立つものを、自分の手で作ってみること

それが「手仕事」。

せっかくだから、と、「手仕事の会」に出席してみました。

そこで編み物や縫物、草木染め、羊毛、かご編み、木工……

積み木も手作り。最初は「積み木なんて作れるの!?」と驚きました

なんでも作っているうちに、

不器用だと思っていた私の手はどんどん動くようになってきました。

猫先生

そう、単に練習不足だったのね。
やってれば、できるようになるのよ。

そして、自分の手で暮らしを生み出す体験を繰り返しているうちに

いつも先回りして情報を集め、

それでも漠然とした不安を何となく抱えていた新米お母さんだった私は

いつの間にか

「なければ作ればいい」「どうにかできる、大丈夫」

と、自分に自信が持てるようになりました。

たみこ

陶芸やかご編みなんかが
心理療法として世界中で認められているということは、
手仕事で心が健やかになる作用はあるんだろうな~

この感覚を、ぜひ多くの人に伝えたいと思い、

講師業をはじめ、ワークショップを開催するようになりました。

それが2010年くらいのことです。

ご紹介している製作品のジャンルは幅広いので、ハマれるものがきっと見つかりますよ。

手仕事のここが好き

見える、手に触れられるモノが出来上がる。

知識、情報……目と脳ばかりが酷使される現代社会で

生み出すものも、コトバ、スウジ、データなど、実在しないものばかり。

そんな中で、存在するものに触れること

その「確かにそこにある」という感覚。

癒され、励まされ、自然と自信がついてきます。

そしてそれを作るプロセスで得た、におい、温度、柔らかさなどなどの、さまざまな感覚。

作ったものを見ると、思い出すことができます。

それこそが「生きる」「体がある」ということの豊かさではないでしょうか。

心が落ち着いてくる。

無心に手を動かす。

ただ座る瞑想と同様、今はやりの「マインドフルネス」な時間です。

情報過多の時代ですから

目の前のひと針ひと針に心を向けることが、

心と頭のデトックスになります。

コミュニケーションが楽で、誰にとっても「ちょうどいい」

私が手仕事を学んだのは、幼稚園の保護者の集まり。

「人づきあいがめんどくさそう」という懸念もありましたが

手仕事があれば、黙っていても不自然ではない。

みんなが沈黙していても、誰かが話していても、自分が話していても

どんな状況も、手仕事があれば自然と「いい感じ」に。

手仕事のここがちょっと。

時間がかかる

一つ一つに時間がかかるから、なかなかたくさんは作れないです。

でも、今はモノ余りの時代ですから、「手作りのペース」くらいでちょうどいいのかもしれない。

自分で作ったものは、補修や手直しもできるから、モノも増えないし……

販売には不向き

たいていのハンドメイド品は、

工場で作られた市販のものに比べると、ピシッとはしませんので、

買う側からすると、「高いなあ~」と思う。

でも、市販のものよりも美しく完成度も高いほどこだわって作られたものは

作った側からすると「値段なんか付けられないほど、手がかかっている……」と思う。

ハンドメイドの販売(値付け)は、とても難しいデス。

将来の夢

世界各地の手仕事を、現地で体験してみたい。それが将来の夢です。

コロナ禍の直前の2019年に、縁あってラトビアを訪問しました。

そこでラトビアの手仕事を見て、(シュタイナー学校も見学し、)たくさんお話を聞いて

文化と地域の自然、そして日々の暮らしというのは密接につながっているんだと、感動。

それが、「私の活動も、日本の手仕事にもっとフォーカスしていこう」というきっかけにもなりました。

同じところに「同じだ!」と感動し、違うところに「へえ!」と驚く。

子育てがひと段落したら、まずは日本の国内から。

そして、ゆくゆくはいろんな国の人と手仕事でつながっていきたいと思っています。

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